検疫でのトラブル回避|聞いていいこと・聞くと面倒になること

ケース別・商品別の注意点

食品輸入を始めたばかりの方や、少し経験がある中級者の方にとって、検疫対応は一番の悩みの種です。

例えば:

  • 「このチーズ、検疫証明書は必要ですか?」
  • 「少量のフルーツなら申告なしで輸入できますか?」

こうした質問を誤ってすると、逆に検査が増えたり通関が遅れることがあります。

食品輸入では、聞き方ひとつで業務がスムーズにも面倒にもなるのです。
この記事では、食品輸入に特化して、聞いてよいこと・聞くと面倒になることを具体例つきで解説します。


こちらの記事では全体の流れを詳しく解説しています
食品輸入の流れをゼロから理解!申告・関税・NACCSまで[図解]

検疫で聞いてよいこと

 法令上必須の情報

食品輸入では、検疫機関に確認して良いのは提出書類や必要手続きの範囲です。

  • 生鮮食品(果物・野菜・肉類)
    → 検疫証明書の必要有無、検査のタイミング
  • 加工食品(チーズ、ハム、乳製品)
    → 食品衛生法に基づく届出やラベル確認

実務例:フランス産チーズ(非加熱)を輸入する場合、動物由来成分検査+輸入届出が必須。

👉関連記事:食品等輸入届出書の書き方【記入例つき】

手続きの一般的な流れ

  • 「輸入前に何を準備すればよいか」
  • 「検査はどのタイミングで行われるか」

注意点:検疫担当者は「輸入可否の保証」はできません。あくまで手続き方法・必要書類の説明が可能です。


👉 関連:[食品輸入の必要手続きと検疫の流れを徹底解説]

聞くと逆に面倒になること

「少量だから大丈夫?」系

食品は種類や量によって規制が異なります。

  • 生鮮果実:国によっては1kg以下でも検査対象
  • 加工肉・乳製品:少量でも届出・検査必須

曖昧な質問は、検疫側に正式な申告を強いる結果になります。

 曖昧な商品情報で質問する

  • 「チーズ少しだけ輸入」
  • 「フルーツちょっとだけ」

→ 検疫側は正確な重量・原産国・加工状態が必要です。
→ 書類や検査が追加になるリスクが高まります。

法的リスク回避目的の質問

  • 「見つからないように少量だけ」
  • 「検査を回避できますか?」

→ 法律違反になる可能性があり、記録が残ると将来の輸入に悪影響。


食品輸入の実務対応策

商品情報は正確に

  • 原産国、HSコード、重量、数量、加工状態、原材料
  • 曖昧に伝えると検査や追加書類が発生

 HSコードの調べ方についてはこちらの記事で詳しく解説しています
 →HSコードの調べ方を初心者向けに解説|初心者が間違えやすい3パターン

手続き中心で事前確認

  • 曖昧な可否質問は避け、必要書類・提出タイミングを確認
  • 農林水産省・厚生労働省の公式Q&Aを活用

食品別チェックリスト例

食品種類必須確認事項書類例
生鮮果物・野菜原産国、重量、種子・苗かどうか植物検疫証明書
加工乳製品動物由来成分、非加熱品か動物検疫証明書、輸入届出
加工肉製品加工方法、原産国動物検疫証明書、食品衛生届出
菓子・調味料原材料、添加物食品衛生届出

まとめ

  • 聞いていいこと:手続き・書類・検査の流れ
  • 聞くと面倒になること:「少量なら大丈夫」「回避系」「曖昧条件」
  • 実務ポイント:正確な商品情報・手続き中心で質問・食品別チェックリスト活用

内部リンク:


参考資料

  1. 農林水産省 動植物検疫所
    https://www.maff.go.jp/aqs/
  2. 厚生労働省 食品衛生法 輸入届出ページ
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/
  3. 食品表示法 基準ページ
    https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/