Amazon FBA向け輸入ガイド

非食品輸入ガイド

今巷で話題のAmazon FBAの通関・税金・納品ルールを徹底解説します。

Amazon物販の中でも、
もっとも再現性が高くて伸びやすいのが「欧米輸入 × FBA」。

とはいえ、FBA輸入には

通関

関税・消費税

薬機法・食品衛生法

FBA納品ルール

インボイス・ラベル管理

など、初心者がつまずきやすい専門知識が多く存在します。

知らないまま始めると

通関で止まる

FBA納品を拒否される

商品が返送または廃棄

アカウント停止

といった致命的なトラブルになることも。

この記事では、輸入経験ゼロの初心者でも

どんな書類が必要か

どこで税金がかかるか

FBA納品はどう進めるのか

規制商品はどう扱うか

Amazonでやってはいけないこと

まで、徹底的にわかりやすく解説します。       

■ 1. FBA輸入ビジネスの全体フロー

まずは全体像を把握しましょう。
FBA輸入は次の8ステップで進みます。

■ FBA輸入の全体フロー

① リサーチ
海外仕入れ(Amazon.com / eBay / 卸)
③ インボイス取得
④ 輸出→国際輸送
⑤ 通関
⑥ 国内配送
⑦ FBAラベル貼り(自社 or 代行会社)
⑧ FBA倉庫へ納品

最初の関門が「通関」、
次の関門が「FBA納品」です。

ここをクリアすれば Amazon が全自動で販売・発送してくれます。

■ 2. 輸入に必要な書類(これを揃えれば通関は9割OK)

通関は 書類の整合性 が命です。

● 必要書類①:インボイス(最重要)

海外セラーからもらう請求書。

必須記載項目:

品名(英語)

数量

単価・合計金額

商用 or 個人用

原産国

売主・買主名

運送費(送料)

品名は「○○ accessory」「fashion item」など抽象的だと止まります。
「material:cotton」「type:T-shirt」など具体的に記載するようにしましょう。

● 必要書類②:パッキングリスト

箱ごとの数量・重量・サイズを記載。

● 必要書類③:輸入者コード(商用輸入のみ)

20万円を超える貨物、または継続的に販売する場合は必須です。

※税関の無料申請で即日〜3日ほどで取得できます。

● 必要書類④:必要に応じて追加書類

食品 → 食品届

化粧品 → 薬機法の届出

電化製品 → 技適

バッテリー → UN38.3証明

初心者が一番つまずくのが「規制品」です。

👉 関連:[インボイスの記載ミスで通関が遅れる理由|NG例と修正方法]

■ 3. FBA輸入でよく扱う商品の税率(ざっくりでOK)

税金は「関税+消費税」です。
関税率はジャンルでおおまかに決まっています。

■ 関税率の目安

衣類:10〜16%

靴:30%前後

バッグ:8〜20%

腕時計:0〜4%

おもちゃ:0%

電子機器:0%

スポーツ用品:0〜6%

生活雑貨:0〜3%

※革製品は高め、電子機器はほぼ無税です。

■ 消費税

課税価格の 10%
(輸入時に前払い)

■ 4. 課税価格の計算(FBA輸入で必須)

商用輸入の場合は「60%ルール」は使えません。

■ 商用輸入の課税価格計算式
課税価格 = 商品代金 + 国際送料 + 保険料

この課税価格に

関税率

消費税10%
をかけます。
■ 計算例

商品代金:100,000円
国際送料:20,000円
課税価格:120,000円

関税率10% → 12,000円
消費税10% → 12,000円

■ 合計税額:24,000円

👉 関連:[商用輸入と個人輸入の違い|税関の扱い・必要書類を比較]

■ 5. Amazon FBAに発送する前に絶対必要なこと

通関が完了したあとは、
Amazon側のルールに従って商品を準備します。

● ① FNSKUラベル貼付

「1商品=1つのFNSKU(Amazon独自バーコード)」

セラー自身で貼る

代行会社に依頼

Amazonの有料サービス(1枚20円)
● ② 梱包ルール

Amazonの梱包規定は非常に細かいです。

例:

OPP袋にバーコードが透けるように貼る

厚み3mm以上の保護

セット品は“SET”シール

違反すると 納品拒否か返送。

● ③ 禁止ラベル

Made in China を隠す

広告シールを貼る

Amazonロゴを誤使用

いずれも規約違反となります。

■ 6. FBA納品の流れ

■ FBA納品ステップ

① セラーセントラルでSKU登録
② FBAを選択し「納品プラン」を作成
③ 箱のサイズ・重量を入力
④ ラベル発行
⑤ 配送業者を選択
・大口ならDHL/FEDEX経由
・国内はヤマト or 佐川
⑥ Amazon倉庫へ配送

“納品プランの作り方” を間違える初心者が多いので、
最初は代行会社に任せるのもアリです。

なお、Amazon FBA向けであっても、
食品を輸入する場合は一般的な輸入とは手続きが大きく異なります
特に、

  • 食品等輸入届出
  • 税関申告
  • NACCSでの処理
    などは、FBA以前に必ず理解しておく必要があります。

食品輸入の流れを「図解」で初心者向けに整理した記事がありますので、
👉 【図解】食品輸入の流れを初心者向けに完全解説|申告・関税・NACCSまで
こちらで一度、実務の全体像を押さえておくことをおすすめします。

■ 7. Amazonが禁止している輸入商品の例(要注意)

通関は通っても、AmazonはNGというパターンが多いです。

● NG 例

医薬品

化粧品(許可なし)

サプリ成分で規制品

バッテリー製品(証明書なし)

飲食品全般(衛生法)

ブランド品の偽物(厳格な真贋調査)

特に偽物は“アカウント停止”になるので、
ブランド品の真贋には最新の注意を払うようにしてください。

■ 8. FBA輸入でよくあるトラブルと防ぎ方

トラブル①:税関で止まる

原因:インボイス不備、成分不明、ブランド品の真贋、薬機法や食品規制

→ 対策:事前にセラーへ「Materials List」を依頼しましょう。

トラブル②:FBA納品で返送

原因:ラベル不備、箱サイズオーバー、セット品ルール違反

→ 対策:納品前に「納品チェックリスト」を作成してください。

トラブル③:利益計算が甘い

関税と消費税を計算していないパターンが非常に多いです。

→ 対策:商品リサーチ時に「税金込みの仕入れ値」で計算してください。

トラブル④:危険物に気づかず納品不可

スプレー

アルコール製品

バッテリー
これらは危険物扱いです。

Amazonの「危険物判定」を使いましょう。

👉 関連:[輸入通関で止まる主な原因7つ|税関から連絡が来た時の対処法]

■ 9. 輸入初心者がFBAを始める際のおすすめ戦略

■ ① 規制の少ない商品から攻める

生活雑貨

おもちゃ

電子小物(技適不要のケース類)

スポーツ用品

薬機・食品・電波系は後回し。

■ ② 代行会社を使う

特にこんな場合に有効:

ラベル貼りが苦手

英語のインボイスが不安

通関停止が怖い

代行会社は1商品20〜40円でラベル貼付してくれます。

■ ③ 小資金なら「在庫少なめ×回転重視」

FBA輸入はキャッシュが命です。
最初から大量発注はやめましょう。

■ 10. まとめ:輸入+FBAをマスターすれば強い

FBA輸入は通関と納品が最大の関門です。

インボイス・パッキングリストの整合性が最重要

商用輸入は“60%ルールなし”

税金は「関税+消費税」

FBA納品はラベルと梱包が厳しい

規制品・偽物は絶対NG

代行会社を使えば初心者でも実践可能です。

FBA輸入は知識ゲーですが、
一度仕組みが整えば 半自動で毎月売上が積み上がる
非常に強力なビジネスモデルです。

記事参考リンク

  1. Amazon FBA 納品・インポートガイド(公式ドキュメント)
    Amazonが定める FBA向け輸入時の配送条件・書類要件(Importer of Record/ラベル/配送業者など) の公式ガイド。
    👉https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/G201021850?locale=ja-JP
    (Amazonでは Delivered Duty Paid (DDP) で関税・税金を支払って配送する必要がある点が明記されています。)
  2. Amazonは輸入者(Importer of Record)になれない(通関手続きの注意)
    Amazon FBA向け輸入でよくある誤解「Amazonが税関上の輸入者になれるか?」について、専門家視点で解説。
    👉 Amazon Won’t Become IOR(税関専門家解説)
    (Amazonは輸入者になれないため、自力で Import of Record / ACP(税関代理人) を設定する必要があります。)skadvisory.jp
  3. 税関代理人(ACP)・Importer of Record の役割と要件
    ACP(税関事務管理人)IOR(輸入者) に関する解説ページ。非居住者(海外セラー)が日本に輸入する場合の注意点もまとまっています。
    👉 税関事務管理人(ACP) と IOR の解説(Digima)
    (FBA輸入時に税関申告や責任を代行する必要性について解説されており、規制や書類要件の理解に役立ちます。)Digima Japan
  4. Amazon Seller 公式:グローバルセリングと輸入・税金の注意点
    Amazon公式 Global Selling Guide の一部。FBAや輸入時の税金・通関・税関手続き責任などの基本が説明されています。
    👉 Amazon Global Selling Guide(輸入・IOR要件)
    (Amazonは関税・税金を負担せず、FBAへの DDP 指定 が必要である点も示されています。)Sell on Amazon