食品輸入は個人でも挑戦できる!少量サンプル輸入と関税軽減のポイント

ケース別・商品別の注意点

食品輸入はなぜハードルが高いのか?

初心者が食品輸入を始めるとき、よくある誤解は「少量なら個人輸入扱いできる」というものです。
例えば「ドライフルーツやスパイスを1kgだけ輸入すれば60%ルールで関税が安くなるのでは」と考える方もいます。

実際には、食品は法律・検疫・税関の規制があり、個人輸入は原則認められません


食品輸入が難しい理由

  1. 食品衛生法による規制
    • 生鮮食品や加工食品は、検疫所・税関に必ず届出が必要
    • 衛生証明書や検査が求められることがある
  2. 商用扱いになりやすい
    • 少量でも、複数回輸入すると商用と見なされやすい
    • 書類(インボイス・HSコード)や会社名義からも商用輸入扱いになることがある
  3. 個人輸入の課税軽減(60%ルール)は条件付き
    • 個人消費目的で少量輸入が明らかであれば、課税価格を60%に減額できる可能性があります
    • 適用されるかどうかは税関判断次第です

個人輸入と商用輸入の違いはこちらの記事で詳しく解説しています
個人輸入と商用輸入の違い|必要書類・費用・税率・トラブル事例まで初心者向けに解説


少量サンプル輸入の具体例

ケース例:ドライマンゴーの少量サンプル

  • 商品:ドライマンゴー
  • 目的:国内バイヤー向けテスト用サンプル
  • 数量:1kg程度
  • 輸入者:会社名義
  • 輸送:航空便
  • 書類:インボイスに食品名・数量・HSコードを記載

フローのイメージ

  1. 小ロットで包装・ラベル貼り
  2. 航空便で輸送
  3. 税関・検疫の許可を取得
  4. バイヤー向け評価や試食に使用
  5. 評価後、本格輸入時に正式通関

ポイント:正しい書類と手続きを踏めば、初めてでも安全に輸入可能。
メリット:少量サンプル輸入は食品輸入のハードルを下げるステップとして活用できます。


個人輸入で課税価格を60%にできる食品例

個人消費目的が明らかであれば、課税価格を60%に減額できる可能性があります。
対象になりやすい食品は以下です。

乾燥・加工食品

  • ドライフルーツ(マンゴー、アプリコット、パパイヤなど)
  • インスタントコーヒー・紅茶
  • シリアル・パスタ・穀物
  • 少量のクッキーやチョコレート

調味料・ソース

  • オリーブオイル・バルサミコ酢
  • 醤油・味噌・ケチャップ・マスタード
  • スパイス・ハーブ

飲料・粉末類

  • 粉末ジュース・プロテインパウダー
  • 茶葉類(緑茶・ハーブティーなど)

適用が難しい食品

  • 高額アルコールや一部加工食品
  • 生鮮果物・生鮮野菜(植物検疫対象)
  • 肉類やチーズの一部(動物検疫対象)

ポイント:乾燥・加工済みで保存性がある食品が中心です。少量の個人消費向けなら、60%ルールが適用される可能性があります。

食品輸入の流れについてはこちらの記事で詳しく解説しています
食品輸入の必要手続きと検疫の流れを徹底解説


初心者でも安全に挑戦するためのポイント

  • 少量でも正しい書類を揃えることが必須
  • 初回や評価用の輸入は、ハードルを下げる「安全なステップ」と考える
  • 書類・数量・HSコードは正確に記載
  • 小規模から始めることで、経験値と自信が積める

HSコードについてはこちらの記事で詳しく解説しています
HSコードの調べ方を初心者向けに解説|初心者が間違えやすい3パターン


合法的に関税・消費税を抑える方法

  1. 関税率や原産地規則の活用
    • EPA(経済連携協定)やFTAを使えば関税0〜数%
    • HSコード選定で低税率を適用可能
    • 例:タイ産ドライフルーツをEPA適用で関税0%
  2. 輸入形態の工夫
    • 原料輸入+国内加工に切り替える
    • 初回テストは包装や容器だけ輸入 → 食品は国内調達
  3. 輸入計画の分散
    • 輸入回数を減らす
    • 海外でまとめてテスト → 国内輸入は最終候補のみ

まとめ:個人輸入でも挑戦可能

  • 食品輸入は個人輸入扱いは原則不可ですが、少量サンプルで評価目的の輸入なら挑戦できる
  • 乾燥・加工食品、調味料、粉末飲料などは60%ルール適用の可能性あり
  • 正しい手続きと少量スタートで、食品輸入のハードルは確実に下げられる

初心者でも「少量サンプルからのスタート」で、個人輸入に安全に挑戦できます。

参考資料

日本税関:少額輸入貨物の簡易税率(個人輸入にも関係)
 → 少額輸入品に対する簡易税率の制度について説明されています。

 👉 https://www.customs.go.jp/tsukan/kanizeiritsu.htm

日本税関:関税・税率概要(Tariff/Duty Rates System)
 → 関税の基本構造・個人輸入でも適用される関税・消費税の仕組みを公式に確認できます。

 👉 https://www.customs.go.jp/english/summary/tariff.htm

日本税関 FAQ(個人輸入・通関手続きなど)
 → 税関手続き全般や免税・簡易税率などよくある質問が確認できます。

 👉 https://www.customs.go.jp/english/c-answer_e/customsanswer_e.htm

📌 個人輸入の税金・60%ルールに関する解説

個人輸入の関税・消費税・課税価格(60%ルール)解説
 → 個人輸入時の課税価格計算(60%ルール)や簡易税率の仕組みを詳しく説明する実務向け記事。

 👉 https://japan-import-guide.com/ja/personal-import-duty-calculation-60rule/

※この記事は「実務寄りの解説」をしており、60%ルールの具体的な計算式が明示されています。

📌 食品輸入の衛生・検疫に関する公式情報

厚生労働省:食品等輸入手続について
 → 食品輸入の衛生届出や検査について厚労省公式ページで解説されています(検疫・届出の必要性)。

 👉 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144562.html