初心者でも失敗しない海外輸入のコツ
■ はじめに:輸入で絶対に知っておくべき2大ポイント
海外から商品を仕入れるとき、初心者がよく迷うのがこの2つです。
インコタームズ(FOB/CIF/DAP)
→ 商品代金に何が含まれているか、どこまで責任があるかを示す国際ルール
国際送料・輸送方法の違い
→ 輸送手段によって費用・日数・リスクが変わる
知らずに進めると、
送料だけで予算オーバー
税関でトラブル
FBA倉庫への納品が間に合わない
といった問題が起きます。
この記事では、FOB/CIF/DAPの違い と、航空便・船便・国際宅配便の特徴 を、初心者向けに丁寧に解説します。
■ 1. インコタームズとは?
インコタームズ(Incoterms)とは、
国際取引で「売主と買主の費用・リスクの分担」を明確にするルール です。
国際商取引の標準ルール
ICC(国際商業会議所)が制定
世界中で通用します。
■ 1-1. 初心者でも覚えておきたい代表的な3つ
| インコタームズ | 意味 | 責任範囲(売主→買主) | 初心者向けの特徴 |
| FOB(Free On Board) | 本船渡し | 売主は船に積むまでの費用・リスク、買主は船積み後の費用・リスク | 海運でよく使う。輸送コスト・保険は買主負担 |
| CIF(Cost, Insurance, Freight) | 運賃・保険料込み | 売主は船積み後も運賃・保険を負担。リスクは船積み後に買主 | 海運で多い。初心者はコスト計算がしやすい |
| DAP(Delivered At Place) | 指定場所持込渡し | 売主が輸送・通関前まで負担、買主は通関後の税金・費用負担 | FBA向け輸入で使いやすい。運送・梱包まで売主任せ |
■ 1-2. 初心者が迷いやすいポイント
FOBは船積み後はすべて買主負担なので、税関通関や国内配送も自分で手配
CIFは運賃と保険込みだが、通関は買主の責任
DAPは目的地まで売主が運んでくれるが、関税・消費税は買主負担
初心者は「DAPが最もラクそう」と思いがちですが、運賃が高くなる傾向があります。
■ 2. インコタームズごとの費用イメージ
| インコタームズ | 海外送料 | 保険 | 通関 | 国内配送 | メリット | デメリット |
| FOB | 買主負担 | 買主負担 | 買主負担 | 買主負担 | 海運コストが安い | 責任範囲が広く初心者には難しい |
| CIF | 売主負担 | 売主負担 | 買主負担 | 買主負担 | 海運・保険込みで安心 | 運賃込みで価格が高め |
| DAP | 売主負担 | 売主負担 | 売主負担(通関前まで) | 買主負担(通関後) | FBA納品など目的地まで届く | コストが高くなる場合あり |
■ 3. 国際送料の種類と特徴
海外輸入で使う配送方法は大きく分けて3種類です。
■ 3-1. 航空便(Air Freight)
日数:3〜7日(EMS/国際宅配便)
費用:重量・体積課金で高め
特徴:速い、紛失リスク低い、FBA向き
注意点:バッテリー・危険物は制限あり
初心者向けポイント
小ロット・高単価商品の場合に向く
FBA納品に最適
■ 3-2. 海上便(Sea Freight)
日数:2〜6週間
費用:大量輸入で圧倒的に安い
特徴:コスト最優先、大量在庫向き
注意点:紛失・破損リスクあり、日数が読めない
初心者向けポイント
まとめ買い向け
小口輸入には向かない
FOBやCIFが基本
■ 3-3. 国際宅配便(DHL・FedEx・UPS)
日数:3〜7日
費用:航空便より高いが手続き簡単
特徴:配送追跡・関税前払いサービスあり
注意点:重量制限があり、大量輸入は割高
初心者向けポイント
小ロット・個人輸入に最適
FBA納品に便利
■ 4. インコタームズ × 輸送方法の使い分け
初心者向けに、輸送手段とインコタームズを組み合わせるとこんな感じです。
| 商品量・特徴 | 推奨インコタームズ | 推奨輸送方法 | 理由 |
| 小ロット・高単価 | DAP | 国際宅配便 | 配送手間なし、FBA納品向き |
| 中〜大ロット・重い | FOB | 海上便 | 安価だが通関手配必須 |
| 中ロット・高価 | CIF | 海上便 | 保険込みでリスク軽減 |
| 緊急納品 | DAP | 航空便 | 日数重視、FBAセラー向き |
インコタームズと輸送方法を理解しても、
最終的に食品が日本で「輸入許可」されなければ意味がありません。
食品輸入における、契約後〜通関・関税・NACCSまでの全体像は、
こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 【図解】食品輸入の流れを初心者向けに完全解説|申告・関税・NACCSまで
■ 5. 国際送料と輸送方法を決めるときの注意点
重量課金と体積課金についての理解
航空便では体積課金が適用されるため、軽量でかさばる商品は運送料が高くなる場合があります。重量だけでなく、商品のサイズも考慮することが重要です。
危険物・規制品の確認
輸送する商品が危険物や規制品に該当しないか、事前に確認してください。
例として、以下のようなものが該当する場合があります:
バッテリー
スプレー缶
化粧品 など
FBA納品におけるラベル・梱包ルール
FBAへの納品方法によって、ダンボールの強度やラベルの貼り方が異なります。輸送方法に合わせた梱包・ラベル貼りを正しく行うことが求められます。
保険の加入について
輸送中のリスクに備え、保険の加入が可能です。
海上便:加入が必須
航空便:任意で加入可能
👉 関連:[【完全版】Amazon FBA向け輸入ガイド]
👉 関連:[輸入通関で止まる主な原因7つ|税関から連絡が来た時の対処法]
■ 6. 初心者が失敗しないためのポイント
小ロットはDAP+国際宅配便
→ FBA納品や個人輸入で手続きが簡単です。
大量輸入はFOB+海上便
→ 費用最安だが通関手続きが必須となります。
高額商品はCIF+海上便
→ 保険付きで安心です。
送料だけで利益を食わないようにしっかり計算しましょう。
→ FBA向けなら重量・体積課金・関税を加味する
■ 7. まとめ:失敗しないインコタームズと輸送方法の選び方
インコタームズは、売主と買主の責任範囲と費用負担を理解することが最も重要です。
各インコタームズの概要
FOB(本船渡し):船積みまでの費用と手続きは売主が負担。初心者の方は通関手続きに注意。
CIF(運賃・保険料込み):運賃と保険料が含まれるため、費用はやや高め。
DAP(指定場所持込渡し):目的地まで配送されるため手間が少ない反面、費用は高め。
輸送方法の選び方
輸送方法は、費用・輸送日数・リスクのバランスを考えて選択。
航空便:輸送が速く、小口貨物に向いている。
海上便:費用が安く、大口の輸入に適している。
国際宅配便:手続きが簡単で手間が少なく、小口向けです。
初心者の方へのおすすめ
初心者は、「DAP + 国際宅配便」 を利用し、まず’は流れに慣れること。
この組み合わせなら、FBA納品や個人輸入で発生しがちなトラブルを最小限に抑えられます。
ステップアップのタイミング
大量輸入や高額商品の取り扱いを始める際には、段階的に FOB/CIF + 海上便 に挑戦。
その際、費用の節約とリスク管理を両立させることがポイントとなります。
インコタームズ・国際輸送 記事参考リンク
- ICC(国際商業会議所):インコタームズ2020公式解説
- https://iccwbo.org/resources-for-business/incoterms-rules/
- 説明:FOB、CIF、DAPなどインコタームズの公式解説。国際的に認められるルールで、費用・責任範囲の理解に必須。
- 日本郵便:国際郵便・EMS・航空便・船便の比較
- https://www.post.japanpost.jp/int/use/
- 説明:航空便・船便・国際宅配便(EMS)の日数・料金・特徴を公式に比較。小口輸入初心者向け。
- 日本貿易振興機構(JETRO):輸送手段とコストの基本
- https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-011002.html
- 説明:FOB/CIF/DAPの違いと、海上・航空輸送の使い分け方、保険・通関リスクの基礎知識を解説。
- 国土交通省:国際物流と海上輸送・航空輸送の基礎知識


