NACCS実務者向けガイド|初めて触る輸入担当者の操作ポイントと用語集

海外事業者向け | 日本の食品輸入

結論・判断の要約

  • NACCS操作では「制度上の正しさ」と「現場での通関可否判断」が異なることが多く、実務上はケースごとの操作基準を優先するのが安全です。
  • 新任担当者は、DI/CUの関係、修正申告の登録、割当品の扱いなど迷いやすい操作ポイントを押さえることが重要です。
  • 判断を誤ると、差戻しや通関遅延、税額修正、貨物受取遅延といったリスクが発生します。

導入

NACCSは日本の輸入通関の中心システムですが、現場で操作する際には初心者が迷いやすいポイントが多くあります。

  • 「DIとCUって何を入力すればいいの?」
  • 「割当品の申告はどう扱う?」
  • 「修正申告を登録するときに何を注意すればいい?」

こうした疑問は、制度上のマニュアルだけでは解決しづらく、実務経験や操作のルール感を知っていることが重要です。
この記事では、初めてNACCSを操作する実務担当者向けに、現場で役立つ判断基準と用語集を整理します。


こちらの記事はNACCS操作をする実務者向けの記事です。
通関におけるNACCSの役割や輸入の全体像を確認したい方はこちら

NACCS操作で押さえるべき実務判断軸

DI/CU(貨物単位・輸送形態)の扱い

  • DI(Declaration Item):申告単位
  • CU(Cargo Unit):輸送単位(コンテナ・ハンドキャリーなど)
  • 実務上は、1DIが複数CUに分かれる場合やCUを統合する場合がある
  • 誤入力すると通関承認の遅延や差戻しが発生

例:

  • ハンドキャリーで少量輸入 → CUタイプ「HC」、DIとCUを1対1で入力
  • コンテナ分割 → 複数CUに同一DIを紐付け

修正申告の登録

  • 修正申告は修正理由コードを正しく選ぶことが最重要
  • 実務上は「数量・課税価格・HSコード修正」などケース別にコードが決まる
  • 誤った理由コードを選ぶと税関差戻し・申告不可になる

割当品の申告

  • 輸入令別表に基づく割当品は、コードや割当証番号を正確に入力
  • 実務上は、証明書番号と申告データの不一致が最も多い差戻し原因
  • チェックリスト例:
    • 割当証番号の桁数確認
    • 対象品目との紐付け
    • 数量単位の一致

実務者向けNACCS用語集

用語意味補足・実務ポイント
NACCS日本の輸出入・港湾情報処理システム税関・通関業者・荷主が利用
DIDeclaration Item(申告単位)1DIが複数CUに分かれる場合あり
CUCargo Unit(輸送単位)コンテナ、ハンドキャリー、郵便など
修正理由コード修正申告の理由を示すコード数量・課税価格・HSコード修正など
割当品コード輸入令別表に基づく割当品のコード割当証番号と正確に紐付ける
HSコード商品分類番号関税計算に必須。誤判定で課税誤差発生
輸入者コード個人・法人の識別番号法人は法人番号、個人は税関発行コードを使用

実務チェックリスト

  1. DI/CUの関係を確認(1DI=複数CUか?)
  2. 割当品の割当証番号を入力ミスなく登録
  3. 修正申告時は修正理由コードを確認
  4. HSコード・数量・単位が正しいか二重チェック
  5. 初回操作は通関士・上司に確認しながら申告

NACCS操作のまとめ

  • NACCS操作で迷いやすいのは、DI/CU・修正申告・割当品の3点
  • 初回操作では必ずチェックリストを使い、差戻しや遅延リスクを最小化
  • エラーコードや高度な修正対応は上級者向け記事で詳しく解説しています

👉 関連:[NACCS上級者向けガイド|修正申告・エラーコード・高度操作の実務ポイント]

Q&A(実務初心者向け)

  1. Q: ハンドキャリーで少量輸入する場合のDI/CUの設定は?
    • A: CUタイプ「HC」、DIとCUを1対1で紐付けることが多い
  2. Q: 割当証番号が長くて入力できない場合は?
    • A: 通関士に確認の上、分割入力や正規フォーマットを使用
  3. Q: 修正申告でコードを間違えるとどうなる?
    • A: 差戻しや申告不可。必ず税関マニュアルで正しい理由コードを確認

参考資料